ドル円相場160円台突入も乏しい動き!利上げ観測でも動かない理由とは?

円安 為替

ドル円相場160円台突入

ドル円相場は為替介入警戒感から160円台手前の水準で推移していたが、6月に入り160円台を突破してきた。とはいうものの、動きはほとんどなくボラティリティの低い状態が続いている。為替トレーダーにとっては死活問題だが、1日の値動きがわずか数十銭という日が続いている。

乱高下する株式市場に対して、ドル円相場は160円前半にピタッと収まっている。日経平均の暴落から一部為替ヘッジの円買いが出たものの、それも続かず160円に戻って来た。円高に動けばすぐに円売りが入るという状況だ。

過去の経験則からは、動かない相場が続いた後は大きく動くことが多い。まさに「嵐の前の静けさ」かもしれないが、6月12日からはワールドカップサッカーも始まり、閑散相場に拍車がかかる可能性も高そうだ。

ドル円相場が動かない理由

ドル円相場が動かない最大の理由は、やはり日米当局による為替介入への警戒感であろう。先日実施された円買い介入は、ほぼ効果は見られず、もはや介入の効果はないのではとの観測もある。しかし、現状投機筋のポジションは円売りドル買いに大きく傾いており、巻き戻しが起こる可能性もないとは言えない。

まさに2024年7月の介入ではそのタイミングを狙われたことにより、ドル円相場は大きく円高に進むことになった。わずか2年前の出来事であり、多くのトレーダーも記憶にあるためリスクをとりたくないというのはあるだろう。

米商品先物取引委員会(CFTC)の非商業部門の直近の対ドル円ポジションでは、投機筋の円売りポジションが24.44万枚と過去最大規模に膨らんでいる。円買いで入れば瞬殺されるような相場が続いており、みんなが円売りに傾いているということだ。

円売り注文はいくらでも出てくるが、円買い注文が少なすぎるためトレードが成立せず、商いが閑散とする中でレンジ幅が非常に小さくなってしまっている状態である。

日銀は6月利上げへ

高市政権の掲げる積極財政下での利上げは難しいのではとの思惑はあるが、どうやら日銀は10年物国債金利の上昇などから、6月に利上げする方向のようだ。しかしながら、利上げ報道があったにもかかわらず、ドル円相場は一時円高に振れたものの時を置かずに元の水準まで戻している。

利上げでも円高には進まないというわけだ。これはもはや一度の利上げでは足りないということで、6月の利上げ後の総裁会見にてさらなる追加利上げを匂わせない限り円高には進まないということかもしれない。

みんなが円安予想になってしまった

株安による為替ヘッジ円買いや日銀利上げ報道により、瞬間的に円買いになったもののすぐに買い戻されてしまうのが現在のドル円相場である。多くのトレーダーは円安予想であり、中長期的に円買いするトレーダーが極端に少ないのだ。

日本のバブル時代の「みんなで渡れば怖くない」という言葉を思い出すが、みんなが円安予想になってしまったために、相場が動かなくなってしまったというのが実情だろう。出来高(取引量)の少ない閑散相場が続くだけに、FX会社は収益を出すのも厳しいはずだ。

円安が続く限りは、このような閑散相場で少しづつ円安が進むということになるのか?あるいは、どこかのタイミングで強力な介入があるのか、ドル円相場はチキンレースの様相を見せている。

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