介入で5円以上の円安に
日銀政策決定会合での現状維持を受けて、ドル円相場はじりじりと円安が進み160円を突破したものの、介入警戒から157円台に引き戻された。しかし、なおも円売りはやまずゴールデンウイーク初日の29日には再び160円台に突入、その後も円売りはやまずに161円台へと接近した。
口先介入のみでこの水準での介入はないのでは?そんな雰囲気が市場にあふれ出したところで、当局による介入が実施された。明言は避けているものの介入であることに間違いはないだろう。ドル円相場は急落し一時155円台まで円安は進んだ。
介入により、ドル円相場は小康状態を続けているものの、じわりじわりと再び円売りは継続しているようで、連休中に157円台まで円安は進んでいる。
160円台には強力な壁が
現在、再び円売りが進んでいるようだが、やはり160円付近には強力な壁があると考えるほうがよいだろう。無論、当局による介入だが、これがある以上は多くの投資家も160円手前では利確を考えるであろう。
160円死守というのは、日米両当局に合意されたものと考えるほうが妥当で、この水準でのコンセンサスが変更されない限りは、160円台では何度も介入が実施されるのかもしれない。少なくとも円買いの玉は十分にあるはずだから。
とは言え、日銀は利上げができない、FRBもインフレ懸念から利下げができないという状況では下落したところは、ドル買い円売りという流れは止まりそうにもない。
ドル円相場のトレンドラインに注目

2025年4月後半の139円台安値から引いたトレンドラインが、サポートラインとして機能している。今回の円買い介入に際してもトレンドラインでしっかりとサポートされ、そこからじわじわと円売りが出ている。
現在の水準であれば、このサポートラインまで下落したらドル買い、160円手前での利確というのが合理的なトレードと言えるかもしれない。しかしながら、このトレンドラインは上に向かっており、今年の8月あたりには160円台まで伸びてくる。
気をつけたいのは、160円以上の円安より、むしろこのトレンドラインを明確に割り込んだ場合であろう。介入があればもちろんだが、円安ポジションに偏りすぎているようだと意外な下落相場も可能性としてはあるはずだ。

