カインズが「138円PBビール」投入へ
ホームセンターのカインズは、4月21日、プライベートブランド(PB)ビールを発売すると発表した。ドイツ産ホップ・ベルギー産モルトを使用し、生産はベトナム、350ml138円(税込み)という低価格で10月の酒税法改正前にビール業界に殴り込みをかける。
同社はすでに第3のビールでは価格攻勢をかけていたが、今回酒税法改正で価格が下がるビールに狙いを定めた形だ。小売り業界のカインズは、もちろんビールメーカー各社のビールも取り扱うが、酒税法改正前に発売し、多くのビール愛飲家に低価格ビールを飲んでもらう作戦だという。
ホームセンターであるカインズには、マイカーで買い物に来る人も多く、ビールも箱買いしていく人も少なくない。1缶138円(税込み)、1ケース3,280円(税込み)という価格は物価高に悩む愛飲家の心に響きそうだ。
酒税法改正でビール価格はどうなる?
10月の酒税法改正で、ビール・発泡酒・第3のビールの税率が350ml当たり54.25円に一本化される。これにより、ビール1缶(350ml)は約9円下がり実質的な減税となり、逆に、第3のビール1缶(350ml)は約7円上がり実質的な増税となる。
ビール愛飲家にとっては何ともありがたい話だが、低価格であった第3のビールの実質的な増税は頭の痛い話である。こうなると、ビールメーカー苦心の作品であった第3のビールの存在価値自体が見直されることになりそうだ。
第3のビールをビールに格上げする動きが
そもそも第3のビールが誕生したいきさつには、高すぎるビールの税率という問題があった。それが10月に解消される(実質的には第3のビールやチューハイの増税)わけで、こうなるとビールメーカーとしては、第3のビールにこだわる必要は無くなるわけだ。
すでに、サントリー人気商品である第3のビール「金麦」はビールに格上げすることが決定、キリンの「本麒麟」、サッポロの「麦とホップ」「GOLD STAR」などもビールに格上げされることが決まっている。
10月に向けて、ビール愛飲家にとってはイラン戦争よりも気になるビール戦争が勃発しそうだ。

