為替介入は効果がない?実は為替介入が効果抜群な理由とは

ドル円相場 為替

為替介入は効果がない?

為替介入に効果はない!こんな言葉が良く聞かれる。日本経済の現状を見るに、忍び寄るインフレの陰に物価は高騰、ホルムズ海峡封鎖によるガソリン価格をはじめとするエネルギー価格の高騰、しかし、日銀は金利をなかなか上げられない。

ドル円相場は3月中旬から160円手前でピタッととまり、いつ160円を大きく突破していくのかが焦点となっていた。しかしながら、結局160円を大きく超えることないまま推移していたところ、GWでの為替介入で155~156円台での動きとなっている。

為替介入には効果がないといわれながらも、160円台の壁は全く崩れていない。不思議なのは、これだけの円売りを浴びせている投機筋や機関投資家が、なぜこんなにも介入を恐れているのかという疑問だ。

効果のある介入と効果のない介入とは

為替介入と言っても、実は効果のある介入とそうでない介入がある。イングランド銀行が為替介入したものの投機筋に敗北して以来、当局による為替介入には効果がないといわれるようになった。人為的に相場を動かすことは難しいのだから、確かにそうかもしれない。

為替埋入
TradingView参照

しかし、2024年7月に実施された為替介入では22円以上の円高を実現させている。これでも効果がないと言えるのだろうか?さらに、直近の本年1月には日米通貨当局によるレートチェック報道のみでドル円は7円以上も円高に進んだ。

つまり、これらの介入は効果のある為替介入と言えるだろう。2024年7月の時点では、投機筋による円売り残高が史上最高レベルにあったことは知られているが、ここを狙ったわけだから効果抜群であったわけだ。

そして、もう一つ160円レベルでの為替介入が抜群に効果がある理由がある。

マネタリーベースで見たドル円相場

投機筋や機関投資家が日本の金融当局による為替介入を恐れる最大の理由はこれだろう。それがマネタリーベースでみたドル円相場と現在値の乖離だ。

日米の通貨総量から算出されるマネタリーベースの理論値は、1ドル=110円から120円と言われている。無論、これは理論値であり実際の市場価格とは異なる。ただし、乖離が大きければ大きいほど為替介入の効果は発揮されやすいと思われる。

現実的には、これに加えて投機筋による円売り残高が大きければ大きいほど、さらに効果は高まるのだろう。こう考えると、2024年7月の介入がいかに効果があったのか、また、160円台を大きく超えていけない理由にも納得がいく。

タイトルとURLをコピーしました