S&P500日足ローソク足に塔婆が出現
4月の米国株式市場で主要な株価指数は記録的な上昇となった。S&P500の月間上昇率は10.42%となり、コロナ明けに大幅上昇した2020年11月の10.75%以来の上昇率だった。
4月の株式相場は記録的な上昇を達成したわけだが、5月相場の初日となる先週金曜日のS&P500は幸先よく新高値を更新し、7,272ポイントを付けた。しかし、その後は利益確定の売り物に押されて、寄り値とほぼ同水準で取引を終えた。

5月1日のS&P500は、窓開けから新高値を更新したものの寄り値付近まで売られる展開となり、珍しいローソク足となる「塔婆」が出現した。株式市場における塔婆(トウバ)とは、始値と終値がほぼ同価格で、下ヒゲがなく長い上ヒゲを持つ逆T字型のローソク足のことだ。
金曜日のS&P500は、新高値を更新してから売り物に押された形だが、見事な塔婆が出現している。天井圏での塔婆は上昇トレンドから下落トレンドへの転換を示すサインともいわれており、月曜日の米国株式市場が注目される。
S&P500月足にも出ていた売りサイン
S&P500の4月の上昇率が記録的なものであったことは上記の通りだが、月足ローソク足を見ると、めったに出ないといわれる「長大陽線」が出現している。

大陽線を超える長大陽線の出現である。ひと月の間上昇し続けたわけであるから、当然のように翌月も強い動きが期待される。しかしながら、実は長大陽線は売りを示すサインとしての役割も持っている。それは、天井圏(高値圏)で出現した場合だ。
無論、5月相場でも4月同様に上昇していく可能性は十分に残している。一握りのAI銘柄が相場をけん引しており、ここが下落しない限りS&P500も下げようはないのだ。
セル・イン・メイとなるのか
株式市場の格言に「セル・イン・メイ」というのがあり、「株は5月に売って、9月までは静観しろ」というものだ。特に、4月に高値を付けた場合には要注意となる。
さて、S&P500は4月に高値を付け、月足ローソク足には長大陽線、日足ローソク足には塔婆と、多くの下落相場の兆候が出てきている。「もうはまだなのか」あるいは「まだはもうなのか」S&P500は正念場を迎えていると考えてよいだろう。

