ドル円短期テクニカル分析

テクニカル分析 為替

原油高と米国長期金利上昇

先週のドル円相場は5日続伸となり158円後半まで円安が進んだ。中東情勢の緊迫化を背景にWTI原油相場が95ドルから105ドルまで上昇したことから、米国10年物金利は一時4.6%をつけ1年ぶりの水準となった。

米国のインフレ懸念は深刻度を増しており、FRB議長交代にもかかわらず利下げどころか利上げ観測が出てきている。CMEのフェドウォッチによると、FRBが12月会合で少なくとも25ベーシスポイントの利上げを行う可能性は49.5%と先週の14.3%から急上昇している。

日米の金利差は縮小どころか拡がることになり、先週はほぼ押し目を見せない形で緩やかな円安が進んだ。緩やかに進んだのは無論介入が警戒されているからだろう。

日本の10年物国債金利も上昇

長期国債の金利が上昇しているのは米国だけではない、日本の10年物国債の金利も急上昇中で2.73%台までつけている。この1週間ほどで0.3%ほど上昇しているわけだが、この勢いで行くと今月中には3%という数字も見えてくる。

日本10年物国債
TradingView参照

この早すぎる金利上昇は日銀にとっても少しばかり想定外かもしれない。このままでは高市政権の積極財政とは相いれない形の利上げが来月にも実施されることになりかねない。

日本の長期金利の上昇はドル円相場にも影響をおよずすが、それよりもっと怖いのは株式市場への影響だ。3%を超えていくようだと、円キャリトレードの壮大な巻き戻しが始まる可能性が高く、まさかの円高・株安が進む可能性がある。

ベッセント米財務長官来日

5月15日の米中首脳会議前にベッセント米財務長官が来日し、高市総理、片山財務大臣、日銀植田総裁、茂木外相、赤沢経済産業大臣などと会談している。

名目は、米中首脳会談についてということだが、当然のことながら金融政策についての話のほうがメインではなかったのか?可能性としては、従来通りでこれ以上のドル高(円安)は避けたいということであろう。

今週も高値は160円、介入が入った場合には155円付近までの円高が基本だが、原油価格が大きく動きそうな気配を見せており、一時的に160円を超えていく可能性もある。

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