米国株式市場急落
6月5日(金)米国株式市場は高値警戒感から大きく値を崩した。特に、これまで相場をけん引してきたSOX指数の下落が大きく、引けでは1,396ポイント安と10.3%の急落となった。また、Nasdaq市場の下落も大きく、1,121ポイント安と4.17%の下落となった。
これに伴い日経225先物も大きく値を崩し、米国時間では2,563円安の64,025円で取引を終了している。休み明けの取引が月曜日となることから、市場では早くもブラックマンデーの再来かと不安心理が広がっつている。
SOX指数の暴落
今回下落の中心となったのはSOX指数だ。1日の取引で10%以上が消え去ったわけだから、株式市場に対する影響は計り知れない。

4月から始まるAI急騰相場をけん引していただけに、チャート上からは調整とみることもできる。日足の一目均衡表の基準線でサポートされた可能性もあり、月曜日に大きく戻すようなら、今回もまたちょうどよい息抜きだったということになる。
しかしながら、下落幅としては史上最大の下げであり、高値を付けた6月3日の首吊り線からの急落であることも気にかかる。ましてや、4月からの急騰相場ではほぼ調整らしい下落はなく、値ごろ感やタイミング的にはいつ調整があってもおかしくはない。
来週月曜日が要注目となるが、日経などアジア市場でAI関連が売られるようだと、非常に厳しい状況になるのは必須だ。
暴落市場の兆候となった感のある韓国KOSPI
今回の急落劇には、その兆候となるサインはあった。まず、日経平均が2日連続で大幅下落したことだ。日経平均は5月相場では1日1,000円以上動いた日が6日あり、そのうち5日が上昇、1日が下落であった。その強い日経平均は、6月4日931円安、5日882円安と2日連続で大幅安となっていた。
さらに、大きな兆候として意識されたのが、韓国株式指数である韓国KOSPIで、5日には5.54%急落していたのだ。かねてより、米国市場や日経平均を上回る上昇率を見せていた韓国KOSPIは、市場そのものの脆弱性からあまりの上昇率を危惧する株式専門家も少なくなかった。
各国の株式市場が一部のAI銘柄で動かされているのは周知のとおりだが、韓国KOSPIに至ってはサムスン電子とSKハイニックスの2社のみで上昇していたといってよく、この2社が売られた場合には韓国株式市場に限らず、韓国経済に大打撃を与えるのではと危惧されているのである。
同様のことは、台湾株式指数である台湾加権にもいえる。昨日は韓国市場ほどの暴落はなかったが、来週月曜日に大きく下落する可能性は十分あるだろう。
スペースX上場との関連性も
5月15日、イーロンマスク率いるスペースXがナスダック総合指数に上場することが判明した。スペースXの資金調達額はおよそ12兆円、上場時の時価総額は約300兆円ともいわれ、この史上最大のIPOには莫大な資金が市場に必要となる。
新たな資金がどこからか入ってくることは想定しずらく、多くの投資家は株式市場からの換金売りが一定レベルあるのではと予想していた。事実、エヌビディアは5月15日に高値を付けて売り物が相当数出ているし、それまでに急騰していたAI関連銘柄がスペースX対策として売られた可能性はあるかもしれない。
このスペースX対策としての売り物が相場を崩した可能性も否定はできないだろう。
ブラックマンデーはあるのか?
いずれにしても月曜日の株式市場には注目が集まるだろう。まずはアジア市場が気になるが、日経平均が大きく下落するようだとかなりやばそうだ。
SOX指数が日足一目均衡表の基準線でサポートされているが、日経平均先物も米国時間では64,000円弱のところになる強力なサポートラインのところで引けている。ともに、このサポートラインを簡単に下抜けるようだと、ブラックマンデーの可能性は高くなる。

