7月SQは69,171円
7月10日(金)の日経平均は813円高の68,557円で引けた。注目の7月SQ値は69,171円、7月8日(水)の先物市場では65,200円台まで売られたものの、SQにかけて4,000円近く戻した形だ。前日、2.9%近くまで上昇した10年物国債金利は2.76%まで低下している。
日経平均が65,000円台まで下落したのは、米国ハイパースケーラーによる中国製メモリー使用という一部報道からの半導体関連銘柄の下落であったが、本日SQまでの上昇も同様に売られていた半導体関連銘柄の上昇によるものだ。単純に考えれば、また元の相場に戻るのかどうかということだろうが、大量のプットオプション買いがある65,000円を割り込まずに反転に転じていることから、しばし日経平均は反発局面に入ったのかもしれない。
仮に反発しているのであれば、買いの中心はこれまで同様にAIデータセンター絡みの半導体銘柄となるだろう。7月8日からはすでに半導体銘柄は反転の動きを見せており、逆に、ここ数日底打ち感の出ていたバリュー株は再び売られている。一時17倍を割れていたNT倍率も本日は16.99倍まで戻している。
SOX指数も調整完了なのか
日経平均が反転上昇相場に入ったのであれば気になるのは米国のSOX指数だ。実は現時点にて、SOX指数の週足には調整完了のサインが点灯しそうである。まだ、金曜日の米国市場を残しているが、金曜日によほどの急落を見せない限りは調整完了の気配がの濃厚である。

SOX指数の週足の一目均衡表では、転換線を割り込んだものの急速に値を戻し再び転換線の上に出た。このまま終わると陽のカラカサを形成しそうだ。週足で転換線を下回って終了しなければ上昇トレンドは継続とみなされるだろう。

SOX指数日足の一目均衡表では、雲の下限のところから反発を見せており、12,000ポイントのところにサポートラインがあるのが分かる。現状、雲の下限と基準線の間に位置しているが、どちらに抜けるのかでその後の動きは確定されそうだ。
日足では三尊天井の形に見えるが、だとすれば先週ネックライン割れから下落したようにも見える。しかし、その直後にネックラインを上抜けており、基準線を上抜けられるのか、あるいは、基準線がレジスタンスラインとなって跳ね返されるのか、来週の動きは要注目となりそうだ。
いずれにせよ、週足上に強力な反発の形ができているだけに、来週早々にでも下落トレンドが発生しない限りはいったんは上を目指す動きに入るのではないだろうか。
オプション市場から見た日経平均
7月のSQ値は69,171円となったが、7月10日(金)の日経225先物CFD米国市場の引けは69,200円台と少しばかりSQ値を上回って引けている。上値は重たそうだが、日経平均は65,200円での調整を完了し、再び7万円台越えの相場展開を期待されているようだ。
7月切りのオプションは清算されたが、8月、9月切りのオプション残を見てみると、65,000円のところに大量のプットオプションの買いが、そして、72,000円のところにはコールオプションの買いがそれぞれ控えている。先週、いったん65,000円割れ寸前まで下落した相場は、今度は72,000円を目指す展開になっても不思議ではないだろう。
週明けに強い相場展開となった場合には、まずは70,000円台、そして強さが持続するようなら72,000円を目指す可能性は十分にあり得るはずだ。72,000円をも軽く突破するようだと、強いAI相場が戻ってきたということになり、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアなどの半導体関連銘柄が相場を押し上げていくことになるだろう。
むろん、72,000円が65,000円同様にレジスタンスラインとなる場合には、レンジ相場、もしくは再び65,000円割れをチャレンジするような展開も十分にあり得る。
正念場を迎えた株式市場
オプション市場を見る限り、72,000円と65,000円が勝負の分かれ目として存在しているように思える。いったん、65,000円寸前で反発した日経平均だけに、今度は72,000円を目指すのが普通の流れであろう。仮に、上昇トレンドとなり72,000円をも突破した場合には、また以前のような踏み上げ相場が展開される可能性が高く、日経平均は新高値更新どころか、8万円台を目指して上昇していく可能性が出てくる。
逆に、65,000円を仮に割り込んだ場合には、これまでの軽い調整というわけにはいかず、久々の大きな調整入りとなることは避けられない。72,000円、65,000円いずれのほうに抜けるのかで、日経平均は次のトレンド発生ということになりそうだ。
日経平均は大きな正念場を迎えていると言えるだろう。オプション市場に大きな動きが出てくる可能性も十分に考えられる。日経平均オプションのコールとプットの買い残から目を離さないほうがよさそうだ。

