NT倍率史上最高値更新
NT倍率は史上最高値となる16倍を超え、日経平均は過去に経験したことのない領域に突入している。
NT倍率とは、日経平均株価をTOPIX(東証株価指数)で割ったもので、それぞれの頭文字をとりNT倍率と呼ばれ、両指数の相対的な強さを表す数値のことだ。現在の相場にあてはめると、いかにAI情報関連株が日経平均株価を引き上げているのか、を示す指数と考えればよいだろう。
いうまでもなく、AI情報関連株で日経平均は最高値を更新しているものの、その他の銘柄は蚊帳の外に置かれているということを示している。蚊帳の外の銘柄を売却し、AI情報関連株を購入する投資家が増えてくれば、NT倍率は上昇し続けることになる。
NT倍率が下落する要因とは
NT倍率が下落するのは、日経平均が下落するか、あるいはTOPIXが上昇するかとどちらかだ。過去の動きから見ると、日経平均が下落してNT倍率も下落するということが多い。
今回の相場でも、TOPIXの主力銘柄である銀行株が長期金利上昇にもかかわらずに株価が下落しているように、TOPIXの今後の上昇も期待しにくい状況だろう。通常の活況相場であれば循環物色という流れが起こるのがだ、今回ばかりはAI情報関連銘柄一択という相場なのだ。
それだけAIへの期待値が高いということでもあるが、株価は実体を表しているわけではなくあくまで期待値であり、買われすぎということも起こりうる、いや、歴史を見れば買われすぎた場合の反動も大きいことは頭に入れておいたほうが良いだろう。
日経平均6万600円前後に要注目
NT倍率の上昇を横目に日経平均は上昇し続けており、6万円台を超えてきている。このまま6万円台に定着するのか、あるいは調整があるのか、重要な分岐点に差し掛かっていると考えてよいだろう。
日経平均6万600円台には多くの投資家が注目しているポイントがある。つまり、この水準では利確の売りも出やすいということだ。この水準を軽く超えていくのか、しばし揉み合うのか、あるいは抵抗線となって下落していくのか注目しておきたい。

